つっちゃんです。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
この度2020年6月29日に「熊野・尾鷲で釣りする?」が60万アクセスを突破しました!
なんと感謝していいやら。
こんなに見ていただけているのは本当に光栄です。
ありがとうございます!
さて、毎回10万アクセス増える度に番外編の記事を書いてきましたが、今回は最近私がハマっている七里御浜でのヒラスズキ釣りのポイントについて書こうと思います。
正直七里御浜でこんなにヒラスズキが釣れると思ってなかったので私自身もびっくりしています。
わざわざ遠征でヒラスズキを狙いにきてくれている人も増えてきているので、私の経験を整理し、皆さんの釣行の参考になればと思います。
ただ、もちろん私の全てが正しいとは思っていませんし、釣り方もいろいろとあるはずなので参考程度に考えていただければ幸いです。
- ヒラスズキ
- 砂ヒラという存在
- 砂ヒラとの出会い
- 砂ヒラ狙いのメリット、デメリット
- 砂ヒラの釣れる季節
- 砂ヒラを狙う上での好条件
- 砂ヒラの動向
- 砂ヒラが釣れる時間
- 砂ヒラのポイント選び
- 対 砂ヒラルアー
- 対 砂ヒラタックル
- 砂ヒラへのアプローチ
- 砂ヒラとのファイト
- おわりに
ヒラスズキ
ヒラスズキと言えば「荒磯の王者」と呼ばれるように、荒れた日に外洋に面した磯でサラシを打って狙う危険を伴う敷居の高い釣り。
というようなイメージがあると思います。
私もそうでした。
実際私も一時期は頑張って大雨の中、早朝から山を歩き、高波に恐れながらヒラスズキを釣っていました。
その釣りはその釣りで面白いと思います。
私の自己記録は地磯で釣った75です。
しかし、釣って楽しい、食べて美味しいヒラスズキは人間にとって釣りにくい状況になればなるほど釣れる可能性も高くなるため、危険過ぎるがゆえに、同行してくれる人がいないことから私も躊躇しておりました。
砂ヒラという存在
荒れた磯で狙うことの多いヒラスズキですが、ある時「砂ヒラ」という言葉を知りました。
砂ヒラとは言わずもがなサーフで釣れるヒラスズキのことです。
私はこの言葉を知ってから考えました。
七里御浜は外洋に面しており、急深サーフのためヒラスズキが回遊してくる可能性があるのでは?と。
実際、地元の方でもヒラスズキを狙って釣っている人がいるということも聞いていました。
ただ、狙って釣っている人自体が少なすぎて狙って釣る価値があるかどうかは正直不明でした。
砂ヒラとの出会い
七里御浜でのヒラスズキとの出会いはは青物狙いでシャローランナーを投げてたら、たまたま釣れたのが最初だったかと思います。
そのときは「やっぱり釣れることあるんだ!」くらいにしか思っていませんでした。
しかし、その後2月に入り、朝マズメにミノーで青物を狙っていて釣れたり、なんとなくいるかなぁと思って投げたら釣れたりすることがありました。
3月にはヒラスズキの魅力にハマり磯へも行きました。
www.kumano-fishing.info
www.kumano-fishing.info
そして、コロナウイルスという予想外の出来事がありましたが、それが落ち着いた頃、本格的に七里御浜でヒラスズキを狙い始めました。
そして、試行錯誤して、数を釣っていくうちに私が感じたのは七里御浜でもヒラスズキを狙って釣る価値があるということでした。
砂ヒラ狙いのメリット、デメリット
七里御浜でヒラスズキが釣れると確信した私ですが、砂ヒラ狙いにはメリットとデメリットがあると思っています。
まずメリットは敷居が「比較的」低いということです。
先ほどお話しした通り、ヒラスズキといえば、荒れた磯で常に危険と隣り合わせで釣らないといけないことが多く、正直磯に慣れた人でないとオススメできません。
磯までの道のりも暗い山道や危険な箇所など決して楽なものではありません。
また、磯ではライフジャケットや磯履などの装備はもちろんですが、安全な位置取りや足場の確認、常に次に来る波の高さの把握などに注意していないと下手すると一瞬で波に飲み込まれる可能性があります。
その点、サーフはアクセスしやすく、足場も良いためチャレンジしやすいのではないかと思います。
ただ、あくまで「比較的」であって、波の危険性はサーフでも同じなので、安全対策や安全な位置取りは必ず必要になります。
それだけはお気をつけください。
ウェーダーで波打ち際に近寄りすぎるのも危険なのでオススメしません。
そして、デメリットについてですが、一つは釣れる条件が限られるということです。
ヒラスズキは警戒心が強いことでも有名です。
サラシに揉まれた小魚を捕食するわけですから澄んだ穏やかな海では釣果はあまり期待できません。
そのため、サーフで釣るためにはやはり「ある程度の波があり、サラシができる」ことが前提となります。
これは私たち地元アングラーならまだしも、休み利用して遠征をされる方にとっては非常に厳しい条件です。
せっかく遠征で来てもベタ凪であれば釣れる可能性が非常に低いとしか言いようがありません。
また、もう一つのデメリットとして、釣れるタイミングが非常に短いということです。
これはサーフにおいては基本的に回遊しているヒラスズキを狙うことになるためです。
後ほど詳しくお話ししますが、サーフでのヒラスズキは一瞬の回遊を掴まないと釣れないと思っています。
コンディションが良ければ必ずと言っていいほど朝マズメの回遊は期待出来ますが、その後、日が昇り、波打ち際にベイトが居なくなれば射程圏内での回遊の確率はかなり低くなると思います。
つまり、朝の極短い時合を逃せばその日の釣れる期待値はグッと下がるということと、時合が短いがゆえに数釣りも難しいということが考えられます。
ただ、この時合が短いという仮説には一つ光明があるのではないかと思ってます。
それはナイトゲームです。
明るくなりベイトが岸から離れる日中は期待値が低いものの、ナイトゲームは街の明かりで照らされた岸際にベイトも溜まりやすくなるうえに、ヒラスズキも暗闇で警戒心が低くなるのではないかと考えています。
私自身がナイトゲームをしないのでこの仮説は仮説でしかないのですが‥。
また、時合が短いということをデメリットと言いましたが、一方で時合のタイミングを知っていればその時間を集中して釣ることで釣果にも繋がりやすいので、ある意味ではメリットにもなります。
砂ヒラの釣れる季節
私にはまだわかりません。(ー ー;)
というのも、私がそもそもまだ年間を通じて狙って釣ったことがないからです。
それに今年釣れても来年同じ時期に釣れるとも限りません。
ただ、個人的には真夏は可能性は低いながらも年間通して狙えるのではないかと思ってます。
秋、冬になれば青物と一緒に狙うことも夢ではないかもしれません。
砂ヒラを狙う上での好条件
次はヒラスズキとのコンタクト(釣れなくてもバイトがある)が得られる可能性が高い条件についてです。
まずはやはり波がある程度高いということ。
これは波が高いことでサラシが出来やすくなるということと、遊泳力の弱いベイトを波打ち際に寄せてくれやすくなるからです。
波が高い日が良いのはサラシができやすいからだけと思ってませんか?
はい。私もそう思ってました。
勘違いしやすいのはヒラスズキはサラシがあれば釣れると思ってしまうことです。
よく考えてみるとヒラスズキはサラシがあるから釣れるのではありません。
サラシの中にベイトがいるから釣れるのです。
実際たいして波がない日でもベイトさえいれば、波打ち際の数十センチの極浅で、ほんのわずかな薄いサラシであろうがヒラスズキは食ってきます。
そして、もう一つの要素は潮です。
これについては私の感覚ではありますが、基本的に下げがいいと思っています。
というのも、引き波の強い下げの方がサラシが出来やすいという要素があるからです。
あと、おまけ要素として天気は曇りもしくは雨の方が日の出後も明るさが少ないためいいのではないかと思っています。
砂ヒラの動向
これは磯とサーフとでは大きな違いがあると思っています。
なぜかと言うと、サーフと磯ではベイトにしてもヒラスズキにしても居つきやすさが違うからです。
というか、磯は隠れるところが多いのに対し、サーフには隠れる場所つまり居つく場所がほぼありません。
サーフに唯一存在する「変化」は駆け上がりだけです。
そのためヒラスズキはその駆け上がりに沿って回遊し、ベイトを見つけては駆け上がりから捕食するタイミングを伺っているのではないでしょうか。
そのため、時合はかなり短時間であり、それを外すもしくは魚自体が回ってこないと釣れないと考えています。
朝一はベイトが岸に寄りやすいのでヒラスズキも寄りやすくなるということです。
砂ヒラが釣れる時間
それではヒラスズキが釣れやすい時間帯はいつでしょうか。
私の経験から言うとテッパンは朝まずめです。
それも夜明け前の暗い時間から日が昇りきるまでの間です。
時期によってその時間は違いますので日の出の時刻を目安にすると良いかと思います。
また、私自身は釣ったことはありませんが、夕方も釣れたという話を聞いたことがありますし、上記でお話ししたとおり、ナイトゲームも可能性があると考えています。
砂ヒラのポイント選び
磯ではサラシができやすい場所がヒラスズキにも出会いやすい場所になるのは分かりやすいですが、七里御浜のような広大なサーフではどこでヒラスズキに出会えるのでしょうか。
これは私の推測でしかありませんが、まずはどこでも可能性があると思っています。
あらゆる場所で急な駆け上がりが絡む七里御浜では全ての場所で回遊してくると考えられます。
そのため、どこのポイントに入るかということも大事ですが、入ったポイントのどこで投げるかが重要だと考えています。
それではどこで投げるのがいいかというと、1番はベイトがいるところです。
ベイトなんて見えるの?
と思われるかと思いますが、よーく目を凝らしてみてください。
波打ち際に波でできる波紋とは違う波紋が見えることがあると思います。
暗いうちは分かりにくいですが、薄明るくなってくるとよくわかります。
そして、ベイトの存在に絡むものとして、払い出しや流れのヨレがあります。
これらもやはりベイトが溜まりやすく、ヒラスズキも狙いやすいポイントになると思っています。
払い出しやヨレはよく観察すると複数の方向から波が当たる場所やサラシの泡が沖に伸びているところなどがそれにあたります。
これらのことから私は最近ヒラスズキ狙いに関してはいろいろと場所を変えています。
その日にベイトがいたかどうかをチェックして、いなければ次の日は大きく場所を変えます。
対 砂ヒラルアー
ルアーについてはフローティングミノーがベストだと思っています。
サブとしてシンキングペンシルがあれば十分です。
私はシンペンで釣ったことないですが(ー ー;)
なぜフローティングミノーを使うのかというと、スローにサラシを攻めるためです。
活性の高いときであればタダ巻きをしているだけでサラシの中で食ってくることがあります。
しかし、ベイトが薄かったり、サラシが薄かったり、活性が低かったりするようなタダ巻きだけでは食わせられない場面もあると思っています。
その際ほんの少しリップに波をかませて極めてゆっくりと誘えるのはフローティングミノーだけです。
私が一番釣っているのは9センチのフローティングミノーです。
メインで使っているシャローランナーは9センチ10グラムとかなり軽いものです。
広大な七里御浜でそんな軽いミノーでいいの?と思われるかもしれません。
いいんです。
なぜならこれは急深サーフの七里御浜だからこそです。
前段でもお話しましたが、ヒラスズキは駆け上がりに沿って回遊しており、サラシの中でしかバイトしてきません。
つまり、駆け上がりまで投げることができれば十分なのです。
七里御浜の駆け上がりとはどこにあるかは明確です。
そう。波打ち際から数メートル先です。
シャローランナーは重心移動システムを搭載していますので、軽いとはいえタックルとのバランスが合えば十分すぎるほど飛距離が稼げます。
もし万が一波が高すぎたり、波足が長すぎてミノーでは駆け上がりに届かないのであればシンキングペンシルを使うこともあります。
ちなみにカラーについては謎な部分が多いです。
おそらくフローティングミノーでの釣り方の特性から、ルアーの腹の色が一番重要かと思います。
暗いうちは薄明りの中での釣りになるので空と同調するようなシルバー系がいいのかもしれません。
私の経験から言うと最近はなぜかシャローランナーのキャンディーカラーがよく釣れています。
対 砂ヒラタックル
次にヒラスズキを釣るための装備についてですが、磯で釣るヒラスズキと違って抜きあげたり、強引なファイトをする必要がないため、比較的ライトなタックルで問題ないと思っています。
ただし、基本的に荒れたときに狙うのがヒラスズキですので、波によって砂利が巻き上げられ、ラインが叩かれることがあります。
そのため、気を抜くとラインが砂利に埋まることもあります。
そうなるとサーフとはいえ細いラインでは切れることもあります。
また、万が一大物がかかった時に波打ち際でずり上げないといけないことがあります。
砂利の上を引きずるというは結構な重さを伴います。
その時にラインが切れたりしてはいけないので、1号~1.2号くらいがいいのではないでしょうか。
ちなみにラインが太すぎると軽いルアーの扱いが難しく、波風の影響も受けやすくなるのでオススメしません。
つまりリールで言うと3000番~4000番がいいと思います。
竿については基本は10フィート前後のMLかMクラスのシーバスロッドでいいと思っています。
ショアジギロッドのように張りがありすぎると、軽いルアーを操作しにくいうえに、フッキングも弾きがちで、エラ洗いでバレることも多くなると思います。
私の場合は、海が荒れがちでサイズが期待できそうな強気で攻めたいときはネッサCエクスチューンS100MH +とステラ4000番の組み合わせを
波が比較的低く、活性が低そうな時で繊細に攻めたいときはラテオ100MLとセルテートLT3000-CXHの組み合わせを使っています。
砂ヒラへのアプローチ
サーフでのヒラスズキの狙い方ですが、基本は駆け上がり付近まで投げてルアーの存在を気付かせ、サラシの中で食わせるだけです。
とにかく回遊してきたタイミングでいかに獲るかになりますので、サラシが出来そうな波を見ながらひたすら投げ続ける方がいいです。
もちろんベイトが居そうな場所でということになりますが。
そして、釣るためには時にはヒラスズキに食わせるスイッチを入れてあげることも重要です。
たとえばスローなタダ巻きをしてきて
サラシの中でストップさせる。
サラシの中でティップだけを使ってほんの少しジャークさせる。
ほんの少しジャークさせてリップで水をかんだら巻かずにテンションだけで漂わせる。
などです。
ちなみにただ波にのまれただけでも食ってきたこともあります。
砂ヒラとのファイト
今度はサラシの中でヒラスズキを掛けることができた場合どうしたらよいでしょうか。
一番いいのは間髪入れず速攻で巻いてずり上げることです。
エラ洗いでバラすパターンは嫌というほど聞いてきました。
フッキングしないことは多くてもフッキングが決まればほぼ釣り上げています。
これは、私がドラグを緩めにセッティングしているのもあると思っています。
ただ、魚のサイズが大きい場合は別です。
当然走られることはありますので、慎重にやり取りする必要があります。
エラ洗いもテンションを緩めずうまくいなさなければなりません。
また、青物でもそうですがサーフでは波打ち際が一番ばらしやすいです。
一番ダメなパターンは魚ごと波に巻かれるパターンです。
波に巻き込まれるとラインのテンションが緩むので、かなりの確率でバラします。
そのため、サイズが大きい場合は波のタイミングを見て、波に乗せてテンション維持したまま自分も下がりながら一気に巻き切ることです。
もしその一回で寄せられなかったら引き波がキツイので慌てず、ドラグを出して再度チャレンジします。
そうすることでもったいないバラシを減らすことができると思います。
友達がランカーを釣ったときは重すぎて、ずり上げることすらできず、どうしようもなかったので私が波打ち際まで走って行って魚を直接捕まえて引きずり上げました。笑
おわりに
今回は今の時点で私が経験してきた七里御浜でのヒラスズキの釣り方についてのポイントを書かせていただきました。
簡単に思えてなかなか釣れないヒラスズキゲームは難しいからこそ釣れたときの喜びはひとしおです。
私自身もこれからまだまだヒラスズキを狙いながら経験を積んで、七里御浜でのヒラスズキゲームのメソッドを確立していきたいと思います。
ぜひみなさんも七里御浜のヒラスズキを狙ってみてはいかがでしょうか。
なお、今回お話しした傾向は他の急深サーフにも通用するかは正直わかりません。
ただ、考え方自体は共通するところもあるのではないでしょうか。
ぜひ他の地域で同じようなメソッドが通用するのであればぜひ教えていただきたいと思います。
ブログ開設 2018年2月24日
10万アクセス 2019年1月7日
20万アクセス 2019年5月28日
30万アクセス 2019年8月30日
40万アクセス 2020年1月3日
50万アクセス 2020年3月25日
60万アクセス 2020年6月29日